気づけば、起業してから10年が経ちました。
大学2年生の頃、全財産30万円だけで始めた僕のビジネスは、まさか10年も続くとは当時は想像もしていませんでした。
最初に取り組んだブログアフィリエイトでは、1ヶ月で稼げたのはたったの120円。
けれどそこからコンテンツ販売に出会い、DRMを学び、試行錯誤しながらも様々なジャンルの商品を作ってきました。
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
オフラインビジネスで1年間赤字を掘り続けた経験もあるし、売れると思って作った商品がまったく売れなかったこともあります。
それでも、一度も「やめよう」とは思いませんでした。
なぜなら僕は、「信念を持って続けること」ことが成功の近道だと信じているからです。
10年後も仕事を続けられていること自体が、何よりの成功だと思うんです。
今回は、僕のこれまでの歩みと、固定費を抑えながら利益を最大化してきた戦略についてまとめてみようと思います。
これから起業しようとしている人、今ちょうど壁にぶつかっている人、すでに経営しているけど不安を感じている人。
そんな人のヒントになるようなことを、ひとつでも残せたら嬉しいです。
僕の10年の起業ヒストリー
大学生、全財産30万円からの挑戦
僕が最初に起業を意識したのは、大学生の頃。バイトもせず、手元には約30万円の貯金しかない状況でした。
「どうせ働くなら、自分で稼げるようになりたい」という漠然とした思いから、パソコン1台で始められるビジネスを探し、ブログアフィリエイトにたどり着きました。
初めて作ったブログに広告を貼り、毎日記事を書き続けましたが、1ヶ月で得られた報酬はわずか100円。

金額は小さかったものの「自分でゼロからお金を生み出せた」という経験に感動したのを今でも覚えています。
僕の挑戦はここから始まりました。
コンテンツ販売との出会い、DRMの学び
「自分の得意や経験を“コンテンツ”という形にすれば、もっと大きな価値が生まれるのでは?」
そう思って取り組み始めたのが、コンテンツ販売でした。
きっかけは、とある起業家のメルマガ。
その中で語られていた「DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)」という仕組みが、僕の中で大きな転機となりました。
DRMは、ただモノを売るのではなく、信頼関係を築いた上で相手の悩みにピンポイントで応えるマーケティング手法です。この考え方を知ってから、僕のビジネスは少しずつ形になっていきました。
当時は、美容・健康、物販、投資、暗号通貨、コピーライティング、マーケティング、セールスファネルなど、様々なジャンルで情報発信をし、それぞれに合わせた商品を自作して販売しました。失敗も多かったですが、その分、得たものも大きかったです。
ヒット商品と3000万円の利益
転機となったのは、あるマーケティング教材の販売でした。業界では伝説的なコピーライターとしても有名な方です。
SNSやメルマガ、セールスレターなど、すべての流れを自分で設計し、理想通りの動線を作れたことで、たった一つの商品から3000万円以上の利益を生み出すことができました。
この成功体験は、僕にとって自信そのものでした。
もちろん、その背景には数えきれないほどのテストと改善の積み重ねがありますが、「自分の力でこれだけの価値を生み出せるんだ」という感覚は、それまでの努力をすべて報いてくれるものでした。
ただ、その後すぐに贅沢をすることはなく、利益の多くは「知識」と「顧客リスト」の獲得に再投資しました。この判断が、後々のビジネスの安定につながっていきます。
オフラインビジネスへの挑戦
しばらくオンラインで順調に利益を出していた僕でしたが、コロナ禍に「リアルのビジネスも経験してみたい」と思い、補助金・助成金サポートのコンサルティング事業や、VIP向けの送迎事業にも挑戦しました。
最初は新しい分野へのワクワク感があったものの、オフラインのビジネスは想像以上にコストが重く、資本金300万円が一瞬で消えた上に、さらに数百万円の増資が必要になることも。加えて、行政手続きや人材管理といった部分の負担も大きく、オンラインとは全く異なる世界でした。
結果的に、オンラインと比較して“身軽さ”や“スピード感”に欠けると感じ、形が整った段階で経営からは身を引くことに。今では会社の代表を後輩に託し、僕は再びオンライン一本で勝負することを決めました。
この経験から学んだのは、「自分に合ったスタイルを見極めることの大切さ」です。
挑戦したからこそ、その確信を得ることができました。
やっぱりオンラインビジネスが好き
そして2024年、まったくのゼロからUdemyへ参入しました。
昔と比べてSNSには有象無象の商品がありふれていたからこそ、Udemyという信頼のある企業のもとで発信する方が価値があると思ったからです。
結果的に、多くの方に受講していただき、現在では3500名以上の方に受講していただけるまでになりました。

ここでも、やはり重要だったのは「地道な積み重ね」と「顧客の声に耳を傾ける姿勢」でした。
オンラインの世界は変化が早く、改善の余地も多いため、挑戦すればするほど可能性が広がっていきます。
この10年間、成功も失敗も経験しながら、自分に合ったスタイルを模索し続けたことで、今ようやく「自分らしい起業スタイル」に戻ってきたなという感覚があります。
勝ち続けるための、僕の経営スタイル
固定費を最小限に抑える戦略
僕がこれまで10年以上にわたって事業を続けてこられた最大の理由は、「固定費と利益のバランス」を徹底してきたからです。
オンラインビジネスを維持する月々の固定費は数万円程度。マーケティングに必要なツール、業務効率化のための生成AIをいくつか、オンラインビジネスに必要な最低限のツールのみ。オフィスも正社員も不要、通勤もなし。すべて自宅のパソコンで完結する、超ミニマルな経営体制です。
これは、個人・少数チームで動いているからこそ実現できるスタイル。スタッフを雇ったり、オフィスを構えた経験があるからこそ、全ての物事を即断即決で進められたり、周りに振り回されることがなく、圧倒的スピード感でビジネスを進められるスタイルが合ってるなと感じています。
オフラインの事業を始めた頃は、意見の食い違いで時間が過ぎ、現状維持するだけで、お金がどんどん流れていきました。その反省もあり、「固定費への意識」と「瞬発的に動ける自由さ」が、今の経営スタイルを作っています。
利益は“贅沢”ではなく“投資”へ
利益が出たとき、僕がまず使うのは「贅沢」ではなく「学び」と「資産化」です。
具体的には、ビジネス書籍、講座、コンサルティング、広告運用、リストの獲得、そして信頼できる外注先への依頼。このような未来の利益を生むための“種まき”に、お金を優先的に使ってきました。
たとえば、20万円の広告費を投じて見込み顧客リストを獲得したことで、結果的に数百万円の売上につながったことがあります。また、50万円以上の教材を購入した経験も何度かありますが、その中で得たノウハウが、のちにヒット商品の設計に活きたことも。
もちろん稼ぎ始めたばかりの頃は、表参道でブランド品ばかり見ていました。でも、そんな使い方をしていても、一瞬の満足で終わってしまう。一方で、知識や仕組みづくりに投資すれば、その成果はずっと残り続けます。
贅沢が当たり前になり、身を滅ぼしていく仲間もこれまで数多く見てきたからこそ、自戒の念を込めてここにも書いておこうかなと。
こうした積み重ねが、長く安定して続けられる経営の“芯”になっています。
高利益率のオンラインビジネスの魅力
オンラインビジネスの最大の強みは、なんといっても利益率の高さです。僕自身が販売してきた講座やコンテンツは、原価がほぼゼロに近いため、利益率は90%を超えることも珍しくありません。
しかも、それを一人で完結できる点も大きな魅力です。企画、制作、販売、カスタマー対応までを自分で管理できるからこそ、スピード感があり、意思決定も早い。無駄な打ち合わせや調整は一切不要です。
「他人に依存しない働き方」を選んだことで、ストレスも減り、自分のペースで仕事ができるようになりました。何より、時間も場所も選ばずに働けることで、生活の質そのものが向上しました。
起業にはいろんな形がありますが、僕はこの「少数精鋭で、利益率が高く、長く続けられる」スタイルが自分の求めていたライフスタイルです。
これから起業する人へ:僕が伝えたい3つのこと
これから何かを始めたい。会社に頼らず、自分の力で生きていきたい。そんな思いを持ってこのブログを読んでくれているあなたに、僕から3つだけ伝えたいことがあります。
1. まずは「学び」と「顧客」に投資を
起業して収益が出ると、つい気が緩んで「ご褒美が欲しいな」と思うものです。でも、最初の利益こそ、未来をつくるために使ってほしい。
僕は大学生の頃に稼ぎ始めたので、見栄とか私利私欲のために使ってた時期があります。友達から羨ましがられたかったんでしょうね、、。
でもそれをもっと自分の学び、顧客に投資していたら、もっと早いスピード感で成長できていたなって思うんです。
教材、広告、そして見込み客集め。すべて「未来のお客さんと出会うため」「仕組みを磨くため」の投資です。
短期的な贅沢よりも、長期的な信頼と価値にお金を使っていくこと。それが、後から大きく返ってきます。
2. オンラインは誰にでもチャンスがある。だからこそ、やるかどうかだけ
今の時代、パソコン一台、スマホ一つでもビジネスが始められます。
スキルがなくても、特別な資格がなくても、行動している人に平等にチャンスがあるんです。行動力だけズバ抜けてるTikTokerとかYouTuberとか、そこらの経営者より儲かってる話よく聞きますからね。
もちろん僕も、最初は何も知識がありませんでした。
でも今なら時代も追いついてきているし、教材もたくさんあるし、優秀な生成AIがそれをサポートしてくれるし、僕が起業したタイミングよりもずっと始めやすいと思ってます。当時はビジネス系インフルエンサーなんて全て詐欺みたいな扱いでしたし、、、
結局、やるかやらないか。それだけです。
3. 市場は広がり続けている。やるなら“今”が一番いいタイミング
オンライン教育、コンテンツ販売、スモールビジネス——どの市場もまだまだ成長の途中です。僕が始めた10年前よりも、今の方が圧倒的に始めやすい。
そして、時間は誰にとっても平等。来年よりも、今日始めた方が1年分の経験が積める。
「いつかやる」は、きっと一生来ない。その“いつか”を、今日に変える覚悟を持って、動き出してみてください。
おわりに
こうして起業からの10年を振り返ると、山も谷もあったけれど、やっぱり「続けてきてよかった」と心から思います。
たった一つのビジネスモデル、たった一つの出会い、そして何より「継続してきた自分」が、ここまで連れてきてくれました。
次の10年も驕らず、自分らしいやり方で、自分の力を信じて進むだけ。
これからも多くの方に価値を届け、感謝し、感謝されながらビジネスを成長させ、幸せに貢献していくことを理念に活動していこうと思います。