「Udemyで講座を出してみたいけど、顔出しはしたくない」
副業として始めたい方などは特にこの悩みを持っていると思います。
僕はUdemyではベストセラー講座を複数公開し、Udemy Businessにも選出されています。10年以上オンラインビジネスに関わってきましたが、僕のコースのほとんどは顔出しなしのスクリーンキャスト形式で制作しています。
実はポッドキャストで「なんで仮面をかぶってるんですか?」というリスナーからの質問に答えたことがあります。率直に言えば、顔を出さない選択にはいくつかの理由があって、でもそれがマイナスに働いたことはほとんどありません。むしろ、コンテンツの中身で勝負する意識が自然と身につきました。
この記事では、顔出しなしでUdemy講師として活動するための具体的な方法、撮影スタイルの選び方、そして顔を出さなくても受講生の信頼を得るためのコツを、僕の実体験をもとにお伝えします。
Udemyにおける「顔出し」の実態
まず、事実を確認しておきましょう。Udemyで顔出しは必須ではありません。
Udemyのコース品質基準には「講師の顔を映すこと」という要件は含まれていません。求められているのは、映像のクオリティ、音声の明瞭さ、そしてコンテンツの価値です。顔を出すかどうかは、講師が自由に選択できます。
実際にUdemyのマーケットプレイスを見てみてください。特にIT系、プログラミング、ビジネスツール、デザインソフトといったカテゴリでは、画面を録画しながら音声で解説するスタイルのコースが大量にあります。むしろ、これらのジャンルでは顔出しよりも画面をしっかり見せることのほうが受講生にとって価値があるのです。
英語圏のトップ講師を見ても、顔出しなしでベストセラーを連発している方は珍しくありません。
Udemyというプラットフォームは、講師の容姿やキャラクターよりも「コースの内容」と「受講生の学習成果」を重視する場です。この点を理解しておくだけで、顔出しへの不安はかなり和らぐはずです。

顔出しなしの3つの撮影スタイル
顔を出さずにコースを作る方法は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴と、どんなジャンルに向いているかを整理します。
①スクリーンキャスト形式
パソコンの画面を録画しながら、音声で操作や概念を解説するスタイルです。プログラミング、Webデザイン、Excel、データ分析など、「画面上での操作を見せる」ジャンルには最も適しています。
OBS StudioやCamtasiaなどの録画ソフトを使って画面をキャプチャし、マイクで解説を加える。受講生は講師の手元(画面)を見ながら学ぶので、顔は一切必要ありません。
僕自身のコースもほぼ全てこの形式です。受講生が「見たいもの」は講師の顔ではなく、実際の操作画面です。学習する内容だけにフォーカスしたほうが、学習体験としても質が高くなります。
②スライドプレゼン形式
PowerPointやKeynoteでスライドを作成し、そのスライドを映しながら音声で解説するスタイルです。
マーケティング、ビジネス戦略、マネジメントなど、概念や理論を伝えるジャンルに向いています。
スライドはシンプルなほうが良いです。文字をびっしり詰め込んだスライドは、受講生が読むことに集中してしまい、音声解説が頭に入りません。1枚のスライドに伝えたいポイントを1つだけ。図やイラストを効果的に使うと、理解度が格段に上がります。
この形式の良いところは、事前にスライドさえ作っておけば、あとはスライドショーを再生しながら話すだけで撮影が完了する点です。撮影環境のセットアップがシンプルで、編集もしやすいです。
③ホワイトボードアニメーション形式
Doodlyやvideoscribeといったツールを使い、ホワイトボードに手書きで描いていくようなアニメーションを作るスタイルです。ストーリーテリングや、複雑な概念をわかりやすく伝えたい場面で効果を発揮します。
この形式は制作に時間がかかるのがデメリットですが、他の講師と差別化しやすいという強みがあります。視覚的にユニークなので、受講生の記憶に残りやすい。
ただし、最初のコースでいきなりこの形式に挑戦するのはハードルが高いので、まずはスクリーンキャストかスライドプレゼンから始めて、慣れてきたら選択肢として検討するのが現実的です。
顔出しなしで成功するための4つのポイント
顔を出さないということは、視覚的な「人間らしさ」の一部を手放すということです。だからこそ、別の要素でそれを補う必要があります。僕が実際にやってきた中で、特に重要だと感じた4つのポイントをお伝えします。
音声品質が命
顔出しなしのコースでは、受講生が受け取る情報のうち、画面以外のすべてが「音声」に集約されます。つまり、音声が講師の第一印象そのものです。
ここで言う音声品質とは、声の良し悪しではありません。
ノイズがないこと、音量が安定していること、クリアに聞き取れること。この3つです。
内蔵マイクで録音した音声は、どんなに良い内容を話していても、それだけで「素人感」が出てしまいます。
10,000円程度のUSBコンデンサーマイクを一本用意するだけで、音声の印象は劇的に変わります。これは最優先の投資です。

声のトーンと話し方で信頼感を伝える
マイクの品質を整えたら、次は「話し方」です。
顔が見えない分、声のトーンや話すスピード、間の取り方が、講師としての信頼感に直結します。
僕が意識しているのは、少しだけゆっくり目に話すことと、一文ごとに軽く間を入れることです。早口でまくし立てると、受講生は内容についていけなくなります。逆に、落ち着いたペースで話すと「この人は分かっている人だな」という印象を自然に持ってもらえます。
もう一つ大事なのは、原稿を読み上げないこと。原稿を棒読みすると、どうしても声に感情がなくなります。僕のやり方は、話すポイントだけを箇条書きにしておいて、あとはそれを見ながら自分の言葉で話す。言い直しや多少の詰まりは、後から編集でカットすれば問題ありません。
プロフィール写真は顔がベター(イラストやアバターも可)
ここは少しだけ矛盾するように聞こえるかもしれませんが、コースの中で顔を出さなくても、プロフィール写真は顔写真のほうが信頼感が高まります。僕が言っても説得力ないかもしれませんが、、、
受講生は「この人にお金を払って学ぶ」という判断をする際、講師のプロフィール欄をチェックします。そこに顔写真があるのとないのとでは、安心感がまったく違います。
とはいえ、事情があって顔写真が使えない方もいるでしょう。その場合は、プロが描いた似顔絵イラストやアバターを使うのも一つの手段です。無機質なデフォルトアイコンのままにしておくよりは、はるかに印象が良くなります。
コースの中身で勝負する意識を持つ
顔出しなしで活動するなら、「コンテンツの質で圧倒する」という意識を持ってください。これは精神論ではなく、戦略です。
顔を出している講師は、表情や身振り手振りで親しみやすさや情熱を伝えることができます。その武器を使わない以上、コースの構成、説明のわかりやすさ、実践的な例題の豊富さ、受講後に「本当にできるようになった」と感じてもらえる設計で差をつける必要があります。
逆に言えば、顔出しなしという制約があるからこそ、コンテンツの質を徹底的に追求する習慣がつく。僕はこれを長所だと考えています。
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顔出しなしのメリットとデメリット
ここまで顔出しなしのやり方をお伝えしてきましたが、メリットだけでなくデメリットも正直にお話しします。両方を理解した上で判断していただきたいからです。
メリット
会社バレしにくい
これは副業としてUdemy講師を始める方にとって、非常に大きなメリットです。コースに顔が映っていなければ、同僚やビジネスパートナーがたまたまUdemyで見つけても、あなただと特定されにくい。ペンネームと組み合わせれば、かなりの匿名性を確保できます。
撮影環境がシンプルになる
顔を映す場合、照明、背景、カメラのセッティングなど、考えるべき要素が増えます。顔出しなしなら、マイクとPCだけで撮影環境が完成します。初期投資も準備時間も最小限です。
身だしなみを気にしなくていい
地味に大きなメリットです。休日にパジャマのままでも、髪がぼさぼさでも、画面録画の開始ボタンを押せばすぐに撮影に入れます。撮影のハードルが下がるということは、継続のしやすさに直結します。
編集がしやすい
顔出し映像の場合、カットを入れるとジャンプカット(画面がガクッと飛ぶ)が発生します。スクリーンキャストやスライド形式では、音声だけを自然につなげばいいので、編集の自由度が高く、仕上がりもスムーズです。
デメリット
ブランディングが弱くなりやすい
顔が見える講師は、受講生に覚えてもらいやすい。「あの人のコースまた買おう」というリピートにつながる認知が、顔出しなしだと形成されにくいのは事実です。これを補うには、声のトーンや説明スタイルに一貫した「らしさ」を持たせることが重要になります。
一部のジャンルには不向き
ヨガ、フィットネス、料理、メイクアップなど、講師自身の身体や動作を見せる必要があるジャンルでは、顔出しなし(というより身体を映さない形式)は成立しにくいです。ただし、IT系やビジネス系であれば、この制約はほぼ関係ありません。
受講生との距離感が出る場合がある
顔が見えることで生まれる親近感は確かにあります。Q&Aでの丁寧な対応や、コース内での語りかけるような話し方で、この距離感を縮める工夫は必要です。
顔出しなしで始める際の実践的なステップ
「やり方はわかった。では具体的にどう始めればいいのか」
ここでは、顔出しなしでUdemy講師を始めるための最初の4ステップをお伝えします。
ステップ1:撮影スタイルを決める
あなたが教えたいジャンルに合った撮影スタイルを選びます。
プログラミングやツールの使い方ならスクリーンキャスト。理論やノウハウが中心ならスライドプレゼン。
ほとんどの場合、この2つを合わせればどんなコースでも対応できます。
ステップ2:マイクを用意する
USB接続のコンデンサーマイクを1本用意してください。僕がよくおすすめしているのは、10,000~20,0000円の価格帯のものです。この価格帯で十分にUdemyの品質基準を満たせます。
マイクを用意したら、静かな部屋で30秒ほど録音して再生してみてください。
自分の声がクリアに聞こえるか、エアコンの音やPCのファンの音が入っていないかを確認します。

ステップ3:テスト録画をする
いきなり本番の撮影に入らず、まずはテスト録画を1本やってみてください。3分程度の短い内容で構いません。
実際に画面を録画しながら話してみると、「思ったより音声が小さい」「マウスの動きが速すぎる」「間が空きすぎる」など、本番前に気づける改善点がたくさん出てきます。
このテスト録画を自分で見返して、受講生の立場で「わかりやすいか」を確認する。
この一手間が、最初のコースの品質を大きく左右します。
ステップ4:最初の3レクチャーを撮影する
テスト録画で感覚をつかんだら、コースの最初の3レクチャーを撮影してみましょう。
全レクチャーを一気に撮ろうとすると気が重くなりますが、「まず3本だけ」と決めれば着手しやすくなります。
3本撮り終えたら、あとは同じ要領で残りを進めるだけです。最初の3本が一番エネルギーを使います。ここを乗り越えれば、撮影のリズムが掴めてきます。
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まとめ:顔出しなしでも、Udemy講師はできる
この記事のポイントを整理します。
Udemyでは顔出しは必須ではなく、特にIT系やビジネス系のカテゴリでは顔出しなしのコースが主流です。
顔出し無しの撮影スタイルは、スクリーンキャスト形式、スライドプレゼン形式、ホワイトボードアニメーション形式の3つがあり、ほとんどの方はスクリーンキャストとスライドプレゼンで十分です。
顔出しなしで成功するためのポイントは、音声品質にこだわること、声のトーンと話し方で信頼感を伝えること、プロフィール写真は可能なら顔写真を使うこと、そしてコースの中身で勝負する意識を持つことです。
メリットとしては会社バレしにくい、撮影環境がシンプル、編集しやすいなどがあり、デメリットとしてはブランディングが弱くなりやすい点や一部ジャンルには不向きな点があります。
僕自身、顔出しなしでベストセラーコースを出し、Udemy Businessに選出されました。顔を出さないことがハンデになったと感じたことは、正直ほとんどありません。大切なのは、顔を出すか出さないかではなく、受講生に価値ある学びを届けられるかどうかです。
「顔出しが嫌だから」という理由でUdemy講師を諦めるのは、もったいないです。まずは撮影スタイルを決めて、マイクを一本用意して、テスト録画をしてみてください。その一歩が、あなたのオンライン講師としてのキャリアの始まりになります。
次のステップ
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