「Udemy Businessってよく聞くけど、実際どういう仕組みなんだろう?自分のコースも選ばれる可能性はあるんだろうか?」
もしあなたがUdemy講師として活動していて、こう思っているなら、この記事はきっと参考になるはずです。
僕は滝沢直人と言います。2024年1月に公開したNotion活用術のコースが、Udemy Businessに選出されました。Udemyでベストセラーを獲得し、月間30〜90件(平均60件ほど)のペースで受講されていたコースです。
正直なところ、選出されたときは驚きました。「自分のコースが企業向けの学習プラットフォームに並ぶのか」という実感がわきましたし、それ以上に、収益構造が目に見えて変わりました。
この記事では、Udemy Businessとは何か、どうすれば選ばれるのか、そして選ばれるとどう変わるのかを、僕自身の実体験をもとにお伝えします。
Udemy Businessとは何か
まず、Udemy Businessの基本を押さえましょう。意外と正確に理解している人が少ない部分です。
法人向けの学習プラットフォーム
Udemy Businessは、Udemyが企業・組織向けに提供する定額制の学習プラットフォームです。企業がUdemy Businessを契約すると、その従業員はUdemy Businessのライブラリに含まれるコースを自由に受講できるようになります。
個人がUdemyで1コースずつ購入するのとは違い、企業単位でサブスクリプション契約をして、所属する従業員が学び放題になる仕組みです。
全コースが対象ではない
ここが重要なポイントです。Udemyには数十万のコースがありますが、Udemy Businessのライブラリに含まれるのはその中の一部、厳選された約14,000コース以上です。
つまり、Udemyにコースを公開しただけでは自動的にUdemy Businessに入るわけではありません。Udemy側が品質やカテゴリの需要を判断して選出します。
「選ばれた講師」と「選ばれていない講師」の間には、明確な線引きがあるわけです。
企業にとってのメリット
企業がUdemy Businessを導入する理由は、従業員のスキルアップを効率的に支援できるからです。研修を自社で一から企画するよりも、すでに質の高いコースが揃っているプラットフォームを活用するほうがコスト効率がいい。
特にIT、ビジネススキル、リーダーシップ、データ分析といった分野は企業からの需要が高く、Udemy Businessのライブラリでも充実しています。
つまり、Udemy Businessに選ばれるということは、「企業が従業員に学ばせたい内容」として認められたということです。これは講師としての信頼性を証明する、大きな実績になります。
個人販売とUdemy Businessの収益モデルの違い
Udemy Businessに選ばれると、収益の仕組みが個人販売とは異なります。ここを理解しておくことが大切です。
個人販売の場合
通常のUdemyマーケットプレイスでの販売は、以下の仕組みです。
- 講師プロモーション経由(自分のリンクで販売): 売上の97%が講師の取り分
- Udemyオーガニック経由(Udemyが集客): 売上の37%が講師の取り分
1件ごとの売上が直接的に講師の収益になります。
Udemy Businessの場合
Udemy Businessの収益は、個別のコース販売ではなく共有プール方式です。
企業がUdemy Businessに支払う利用料が、一定のルールに基づいて講師に分配されます。分配の基準は視聴時間です。つまり、あなたのコースが企業の従業員にどれだけ視聴されたかに応じて、プールからの配分が決まります。
1件いくらという計算ではないので、個人販売とは収益の見え方が異なります。ただし、企業経由の視聴は個人ユーザーよりも継続的・安定的に発生する傾向があります。研修や自己啓発として組織的に視聴される場合があるからです。
両方が並行して発生する
Udemy Businessに選出されても、個人販売がなくなるわけではありません。通常のUdemyマーケットプレイスでの販売はそのまま続きます。つまり、「個人販売の収益 + Udemy Businessの収益」の二本立てになります。
これが、Udemy Businessに選ばれると収益構造が変わると言った理由です。個人販売だけに頼っていたときよりも、収入源が分散されて安定感が増します。

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僕のコースがUdemy Businessに選ばれるまで
ここからは、僕自身の体験をお話しします。
コースのテーマとタイミング
僕がUdemy Businessに選出されたのは、Notion活用術のコースとClaude AIのコースです。どちらもベストセラー、最高評価は獲得しています。
Notionというテーマを選んだ理由は、市場リサーチの結果です。Udemyのマーケットプレイスで検索したとき、英語のNotionコースは充実していたのに対し、日本語コースは質・量ともにまだ少ない状態でした。企業でNotionを導入するケースが増えていたタイミングでもあったので、「法人需要もありそうだ」と判断しました。
ClaudeAIも同様で、ChatGPTばかりが注目されている時期にClaudeの可能性をユーザーとして体験していたので、ライバルが少ない状態で参入しました。注目されるまでは最初はそんな受講されませんでしたけどね、、、
公開後の推移
コース公開後の推移はこうでした。
- 公開初月: 約30件の受講
- 2〜3ヶ月目: 月間50〜70件に増加。ベストセラーバッジを獲得
- その後: 月間30〜90件(平均60件)で安定
この間、僕がやったことは大きく3つです。
- レビューの獲得に注力した: 受講生にレビューで率直な意見をしてもらうようにお願いした
- 受講生のフィードバックをもとにコースを更新した: レビューやQ&Aで「ここが分かりにくい」という指摘があれば、レクチャーを追加・修正した
- コンテンツを最新の状態に保った: Notionの機能アップデートに合わせて、レクチャーを更新した
特別なことをしたわけではありません。良いコースを作り、フィードバックに応え、最新の状態を保つ。
この基本をひたすら続けた結果、Udemy Businessに選出されました。
選出の通知
Udemy Businessへの選出は、Udemyからのメール通知で知りました。「あなたのコースがUdemy Businessのライブラリに追加されました」という内容です。こちらから応募するのではなく、Udemy側が選出する仕組みです。
選出された正確なタイミングは公開から数ヶ月後でしたが、どのコースがいつ選出されるかはUdemy側の判断なので、講師側でコントロールできるものではありません。
ちなみにジャンルによってはそもそも選ばれないものもあるため、選出されたらラッキーくらいの感覚です。
Udemy Businessに選ばれるための5つのポイント
僕の経験と、Udemyが公開している情報をもとに、選出される可能性を高めるためのポイントをまとめます。
① 高い評価を維持する(目安は4.5以上)
レビュー評価は、コースの品質を測る最も直接的な指標です。Udemy Businessのライブラリは企業の従業員に提供されるものなので、品質の基準は通常のマーケットプレイスよりも厳しいと考えるべきです。
具体的には、4.5以上の評価を維持することを目指してください。もちろん評価は数字だけでなく、レビューの内容も見られているはずです。「分かりやすかった」「実務に役立った」という具体的なポジティブレビューが多いコースは、企業向けプラットフォームにふさわしいと判断されやすいでしょう。
低評価のレビューがついた場合は、真摯に受け止めてコースを改善してください。改善した上で「ご指摘の箇所を修正しました」とレビューに返信する。この対応自体が、講師としての姿勢を示すことになります。
② 企業ニーズの高いカテゴリを選ぶ
Udemy Businessは企業の従業員向けサービスです。したがって、企業が従業員に学ばせたいスキルに関するコースが優先的に選出されます。
需要が高いカテゴリの例を挙げると、以下のような分野です。
- IT・テクノロジー: プログラミング、クラウド、サイバーセキュリティ、データ分析
- ビジネススキル: プロジェクト管理、コミュニケーション、リーダーシップ
- 生産性ツール: Excel、Notion、Google Workspace、Microsoft 365
- データ・AI: Python、機械学習、データ可視化
逆に、個人の趣味的なテーマ(楽器の弾き方、料理のレシピなど)は、Udemy Businessの選出対象になりにくい傾向があります。もちろん需要がないわけではありませんが、企業研修との関連性が低いため優先度は下がると思います。
ここで大切なのは、「Udemy Businessに選ばれるためだけにテーマを選ぶ」必要はないということです。
まずは自分の強みと市場ニーズが交わるテーマを選ぶのが最優先で、その上で企業需要も見込めるテーマであれば、Udemy Business選出の可能性も出てくるという順番です。

③ コンテンツを定期的に更新する
Udemy Businessのライブラリに一度選出されても、その後のメンテナンスを怠ると外される可能性があります。特にIT系のコースは技術のアップデートが早いので、内容が古くなったコースは企業向けとしてふさわしくないと判断されかねません。
僕も可能な限りレクチャーを追加・更新して最新情報を保つようにしています。「最終更新日」が最近であること自体が、受講生にとっての安心材料にもなります。
更新のペースは、大規模な改訂を年に1〜2回、小さな追加・修正はその都度、というのが現実的です。メンテナンスは結構大変なので、選出狙いで興味のないコースを作るほどではないと思います。
④ 音声・映像の品質基準を満たす
これは当たり前のことですが、改めて強調しておきます。Udemy Businessに含まれるコースは、企業が従業員に提供するものです。音声が聞き取りにくい、映像が粗い、といった品質面の問題があるコースは選出されにくいでしょう。
特に音声品質は重要です。ノイズのないクリアな音声、適切な音量、聞き取りやすい話し方。この3つが最低条件です。
⑤ 受講生とのコミュニケーションを大切にする
UdemyにはQ&A機能があり、受講生から講師に質問ができます。この質問に迅速かつ丁寧に回答しているかどうかは、講師の信頼性を測る指標の一つです。レクチャー充実させてたらほぼQ&Aは来ないです。
僕は原則として48時間以内に回答するようにしています。内容によってはすぐに回答できない場合もありますが、「確認しますのでお待ちください」と一報入れるだけでも印象は大きく違います。
Q&Aでの質問は、コースの改善ヒントでもあります。同じ質問が複数来る箇所は、レクチャーの説明が不十分な可能性があります。そこを改善すれば、結果的にコースの品質が上がり、評価の向上にもつながります。
Udemy Businessに選ばれることの「収益以外」のメリット
収益面の変化はすでにお伝えしましたが、それ以外にも重要なメリットがあります。
信頼性・ブランディング効果
「Udemy Business選出講師」という肩書きは、個人としてのブランディングに非常に効果的です。
Udemy Businessは約14,000コース以上が選出されているとはいえ、Udemy全体の講座数から見ればごく一部です。「企業向けの厳選ライブラリに自分のコースが含まれている」という事実は、講師としての信頼性を大きく高めます。
僕自身、プロフィールやWebサイトで「Udemy Business選出講師」と記載するようになってから、受講生からの信頼度が上がったと感じています。また、他の仕事(コンサルティング、執筆、登壇など)の依頼が来る際にも、この実績が判断材料になることがあります。
新しい受講生層へのリーチ
個人でUdemyのコースを購入するのは、自発的に学ぼうとしている人たちです。一方、Udemy Businessを通じてコースに出会う人は、「会社の研修として」「上司に勧められて」など、異なる動機でコースにアクセスします。
つまり、個人販売だけではリーチできなかった層にコースが届くようになるのです。
その中から「この講師のコースは分かりやすい」と感じた人が、個人としても別のコースを購入してくれることもあります。
これからUdemy講師を始める方へ
Udemy Businessに選ばれるのは、まず質の高いコースを公開し、受講生の信頼を積み重ねた先にある結果です。最初の一歩として、コース制作に必要なテンプレートやガイドを無料でお届けしています。
まとめ:Udemy Businessに選ばれるための最短ルート
この記事の内容を整理します。
Udemy Businessとは、企業向けの定額制学習プラットフォームです。厳選された約14,000コース以上が含まれていて、選出されるコースやタイミングは予測できません。
そして収益モデルは視聴時間ベースの共有プール方式のためかなり安定します。個人販売と並行して収益が発生するため、収入源の分散にも繋がります。
選ばれるための5つのポイント:
- 高い評価(4.5以上)を維持する
- 企業ニーズの高いカテゴリを選ぶ
- コンテンツを定期的に更新する
- 音声・映像の品質基準を満たす
- 受講生とのコミュニケーションを大切にする
結局のところ、Udemy Businessに選ばれるための特別な裏技はありません。良いコースを作り、受講生の声に応え、コンテンツを最新に保つ。この基本を愚直に続けた先に、選出という結果がついてきます。
僕が2つのコースで選出されたのも、この基本を徹底した結果です。派手なマーケティングをしたわけでも、特別なコネがあったわけでもありません。
まずは1本目のコースを世に出すこと。そこからすべてが始まります。
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