オンライン講座を作りたいと思ったとき、テーマ選びと同じくらい重要なのが「そのテーマが本当に売れるのか」という市場分析です。
「自分のテーマって本当に需要があるの?」
「競合が多すぎて勝てない気がする…」
「どうやって市場を調べればいいの?」
そんな悩みを抱えていませんか?
どんなに情熱を注いでも、市場に需要がなければ売上にはつながりません。
この記事では、Udemyで実際に売れているジャンルの分析方法と、正しい競合調査の手順について詳しく解説します。
まだオンライン講座のテーマが決まっていない方は、下記の記事で自分の強みを見つけることから始めましょう。

記事を読み終える頃には、あなたのテーマが「稼げるテーマ」かどうかを判断できるようになっているはずです。
Udemyで売れやすいジャンルの特徴
現在特に人気の高いジャンル
実際にUdemyの日本市場を調査すると、以下のジャンルでベストセラー講座が多数生まれています。
- 生成AI・ChatGPT: 2024年以降急激に需要が拡大
- プログラミング: Python、JavaScript、Web開発
- ビジネススキル: Excel、PowerPoint、データ分析
- Webマーケティング: SEO、SNS運用、デジタル広告
- AWS・クラウド技術: インフラエンジニア向け
- 英語学習: ビジネス英語、TOEIC対策
特に注目すべきは生成AI関連の爆発的な成長です。
ChatGPTやその他生成AIに関する講座は、2024年に入ってから数多くのベストセラーを生み出しています。
売れやすいジャンルの共通点
これらの人気ジャンルには、いくつかの共通した特徴があります。
1. 実用性が高い
すぐに仕事や日常生活で活用できる内容であること。
理論だけでなく、実践的なスキルが身につく講座が好まれます。
2. スキルアップに直結する
受講することで明確に「できること」が増える講座。
転職や昇進、副業に活かせる内容は特に人気です。
3. 問題解決型である
学習者が抱える具体的な悩みや課題を解決できる講座。
「○○で困っている」→「この講座で解決できる」という構図が明確です。
4. 時代のトレンドに合っている
DX推進、AI活用、リモートワークなど、社会の変化に対応したスキルを扱う講座は継続的に需要があります。
ニッチジャンルでも成功する理由
一方で、占いや料理写真、音楽制作といったニッチなジャンルでも成功している講座は存在します。
ニッチジャンルが成功する条件:
- 特定の悩みに特化している
- 講師の専門性や実績が明確
- 競合が少なく、需要がある状態
- 学習者のゴールが具体的
重要なのは、ジャンルの大きさではなく「そのジャンルで困っている人がどれだけいるか」です。
競合分析で最も重要な判断基準
「ベストセラー講座」の存在が成功の証
市場リサーチで最も重要なのは、そのテーマでベストセラー講座が存在するかどうかです。
Udemyでは、主要なトピック×カテゴリーの組み合わせの中で最近の販売数が最も多かった講座に「ベストセラー」のバッジが付きます。このバッジが付いている講座があるということは、そのテーマに確実な需要があることを意味します。
競合がいない場合の危険性
一方で、検索しても関連講座がまったく見つからない場合は要注意です。
これは「誰も参入していない穴場」ではなく、「需要がないから誰も作らない」可能性が高いからです。
成功している市場には必ず一定数の競合が存在するものです。
理想的な競合状況:
- 同じテーマで3〜10講座程度が存在
- その中にベストセラー講座が1つ以上ある(最重要)
- 内容の深さや網羅性にばらつきがある
この状態であれば、需要が証明されており、かつ差別化のチャンスも残されています。
市場リサーチの実践手順
ステップ1:Udemy内での基本検索
まずは、あなたのテーマ候補でUdemy内を検索してみましょう。
検索のコツ:
- 日本語と英語の両方で検索
- 類似キーワードでも検索
- カテゴリを絞り込んで検索
例えば「ChatGPT」で検索すると、数え切れないほどの講座が見つかり、多くがベストセラーになっていることが分かります。
これは明らかに需要の高いテーマです。
ステップ2:需要の強さを測る
見つかった競合講座から、需要の強さを判断します。
需要が高いサイン:
- 受講者数が1,000人を超える講座が複数ある
- 最近作成された講座でも受講者が集まっている
- 評価やレビューが活発に書き込まれている
- 同じテーマで継続的に新講座がリリースされている
需要が低いサイン:
- 受講者数が100人未満の講座ばかり
- 最後の講座更新から1年以上経過
- レビューがほとんどついていない
- 講座数が極端に少ない(1〜2講座のみ)
ステップ3:海外市場からのヒント発見
これは上級者向けの手法ですが、海外(特に英語圏)のUdemyで売れているテーマを日本市場に導入するという方法もあります。
僕も実際に、海外で人気のコンセプトを日本向けにアレンジして成功した経験があります。海外の方が市場が大きく、トレンドの動きも早いため、将来的に日本でも需要が高まる可能性があるテーマを見つけることができます。
海外市場調査のポイント:
- 英語版Udemyで人気の講座をチェック
- 日本ではまだ講座が少ないテーマを探す
- 文化的な違いを考慮してローカライズ
- 翻訳ではなく、日本人向けのオリジナル内容にする
ただし、この手法は市場分析力と企画力が必要なので、最初は基本的なリサーチから始めることをおすすめします。
海外と日本ではニーズが大きく違ったりするジャンルもあるので注意です。(ヒーリングや民間療法とか)
ステップ4:他のプラットフォームでの確認
Udemy以外のプラットフォームでも同様の調査を行うと精度も高まります。
- YouTube(関連動画の再生回数)
- Google検索(「○○ やり方」の検索ボリューム)
- Amazon(Kindle書籍の売れ行き)
- note(有料記事の販売状況)
これらで一定の需要が確認できれば、Udemyでも成功する可能性が高いと判断できます。
判断基準とチェックポイント
参入すべき市場の条件
以下の条件を満たしている場合、そのテーマは有望と判断できます。
参入推奨の条件:
- 競合が3〜10講座程度存在
- 上位講座の受講者数が1,000人以上
- 最近6ヶ月以内に新しい講座がリリース
- 自分なりの差別化ポイントが見つかる
- 講師として語れる経験や実績がある
避けるべき市場の特徴
逆に、以下の条件が揃っている場合は参入を避けた方が無難です。
参入非推奨の条件:
- 競合がまったくいない(需要不明)
- 競合講座の受講者数が全て100人未満
- 1年以上新しい講座がリリースされていない
- 自分の専門性や経験を活かせない分野
これらの情報も踏まえて、最終的な参入判断を行いましょう。
まとめ:差別化への準備
市場リサーチを通じて、あなたのテーマに需要があることが確認できたでしょうか?
需要があることが分かったら、次に重要なのは「どうやって競合と差別化するか」です。
同じテーマでも、切り口や体験談、教える順序を変えることで、まったく異なる価値を提供できます。
市場リサーチで得た競合情報は、差別化戦略を考える際の重要な材料になります。
競合の弱点や、まだ誰も触れていない視点を見つけることで、あなただけの独自性を生み出せるのです。
次のステップでは、市場分析の結果を活かして、競合に勝てるポジションを見つける方法について詳しく解説していきます。
テーマ選びの最終段階として、しっかりと差別化戦略を練り上げていきましょう。