オンライン講座の撮影方法|必要機材と効率的な収録テクニック

資料と台本の準備が整ったものの、「実際にどうやって撮影すればいいのか分からない」と悩んでいませんか?

撮影の品質は講座の印象を大きく左右し、特に音質の良し悪しは受講者の継続率に直結します。

この記事では、限られた予算で最大限の効果を得る撮影方法と、効率的な収録テクニックについて詳しく解説します。

記事を読み終える頃には、自信を持って撮影に取りかかれるようになっているはずです。

目次

なぜ音質が最重要なのか

音質の悪さで講座を断念した実体験

僕はこれまでUdemyで200コース以上を購入して受講してきましたが、その中で音質の悪さが原因で視聴を断念した経験が2〜3回あります。

声が聞き取りにくい、ノイズが多い、音量が不安定といった問題があり、興味がある内容だったのに最後まで受講することができませんでした。

逆に、多少デザインが荒くても、音質がクリアであれば問題なく学習を続けることができます。

受講者はデザインより音質を重視する

オンライン講座において、受講者が最も重視するのは「内容を理解できるかどうか」です。

そのために最も重要なのが音質なのです。

音質が悪い場合の影響:

  • 集中力が削がれる
  • 理解度が下がる
  • ストレスで継続が困難になる
  • 低評価やレビューの原因となる

画質が多少悪くても問題ない理由:

  • スライドの文字が読めれば十分
  • 操作画面が見えれば学習できる
  • 受講者は内容に集中している

投資の優先順位

限られた予算であれば、以下の優先順位で機材投資を検討しましょう。

  1. 収録用マイク(必須)
  2. 収録ソフト
  3. 照明
  4. カメラ

照明やカメラは使う機会が一切ない人もいると思いますが、マイクだけは絶対に用意しておきましょう。

収録ソフトの選び方

Windows推奨:Camtasia

WindowsユーザーにはCamtasiaを推奨します。これはUdemyの公式でも推奨されているソフトです。

Camtasiaの利点:

  • 画面録画と編集が一つのソフトで完結
  • 直感的で使いやすいインターフェース
  • 高品質な収録が可能

初期投資はかかりますが、収録から編集まで効率的に行えるため、長期的にはコストパフォーマンスが高いソフトです。

Mac推奨:QuickTime

Macユーザーには標準搭載のQuickTime Playerがおすすめです。

QuickTimeの利点:

  • 無料で使用可能
  • Macに最初から入っている
  • 操作が簡単
  • 十分な品質で録画可能

シンプルですが、レクチャー収録には十分な機能を備えています。僕も基本的にはこれを使っています。

予算別機材セット

最低限パターン(1万円以下)

まずは最低限の品質を確保できる機材セットです。

イヤホンについているマイクでは音質が不十分です。必ずUSBマイクを用意しましょう。

  • Audio-Technica ATR2100x-USB
  • Blue Snowball iCE

Udemy講師に人気なのはBlue Snowball iCEらしいです。

予算に余裕があるパターン(3万円程度)

僕は普段「Logicool Blue Yeti」というマイクを利用しています。

  • 高音質で多機能
  • プロフェッショナルな音質
  • 複数の指向性パターン

ビデオスタイルで収録したい場合は照明も準備しておきましょう。
僕は「リングライト」を設置していますが、価格や用途によって様々あるのでご自身に合うものを探してみてください。

カメラに関しても予算があれば用意しても良いですが、最近の4K撮影できるiPhoneで十分なクオリティです。

撮影スタイルの使い分け

資料収録スタイル

概要説明、理論解説、原則の説明などは資料を作って収録スタイルが最も分かりやすいです。

Canvaで作成した資料を画面に表示しながら、資料を見せながら音声で解説するスタイルです。

メリット:

  • 視覚的で分かりやすい
  • 構造化された内容を伝えやすい
  • 受講者が要点を把握しやすい

適用例:

  • 「ChatGPTとは何か」の概要説明
  • 「マーケティングの4P」の理論解説
  • 「プロジェクト管理の基本原則」

画面収録スタイル

実践的な操作方法、ツールの使い方などは、パソコンの画面をそのまま収録するのがベストです。

実際のソフトウェア画面を録画しながらリアルタイムで操作することで、受講生が同じような手順で実践することができます。

メリット:

  • 実際の操作が見える
  • 手順が明確で真似しやすい
  • 実践的なスキルが身につく

適用例:

  • ExcelでのVLOOKUP関数の使い方
  • WordPressの記事投稿方法
  • Photoshopでの画像編集手順

ビデオスタイル(補足)

講師紹介、特別な演出が必要な場合は、自分を映しながらのビデオスタイルが最も伝わりやすいです。

しかし、オンライン講座では基本的にこのスタイルの動画を撮影することはありません。

基本的には資料収録スタイルと画面収録スタイルで99%の講座は作成可能です。

効率的な撮影進行方法

1セクションずつまとめて作業する利点

効率的な講座制作のためには、1セクション分の作業をまとめて行うことをおすすめします。

効率的な進行手順:

  1. 1セクション分の資料をまとめて作成
  2. 同じセクションの台本を準備
  3. 一気に収録を完了
  4. 次のセクションに移る

1レクチャー単位で「資料作成→収録→編集」をやっているとかなり時間がかかります。

作業を1セクションごとにまとめて一気にやることで、効率的に動画レクチャーの制作が進められます。

一貫性を保つ収録方法

同じセクション内のレクチャーを連続して収録することで、一貫性を保ちやすくなります。

  • 話し方やトーンが統一される
  • 内容の繋がりが自然になる
  • 集中力を保ったまま高品質な収録ができる
  • 編集時の音質調整が楽になる

「前のレクチャーで何話したっけな?」という状態で話し始めるよりも、繋ぎで収録していった方が自分自身も伝えやすくなると思います。

撮影環境の基本セッティング

照明の基本セッティング

ビデオスタイルを実践したい方に向けて念の為に説明しておきます。

良い映像を撮るために、照明(明るさ)は重要な要素です。

照明で無理やり明るくしても良いですが、可能であれば自然光のある明るい時間帯に撮影する方が綺麗に撮ることができます。

影ができないように照明を配置したり、顔に均等に光が当たるようにすることで、プロフェッショナルなビデオに仕上がります。

背景の選び方

基本的に背景はシンプルにするか、スタジオ風に綺麗に整えて撮影に臨みましょう。

  • 白い壁(最もシンプルで効果的)
  • 整理された本棚
  • 無地のカーテンやブラインド

これはUdemy公式でも推奨されている背景のセッティングです。

受講生の集中力が落ちてしまうような散らかった背景等は避けて、シンプルな空間を作ることが大事です。

静かな撮影環境の確保

ノイズは編集でも軽減できますが、基本的には収録時にノイズ源を無くしておくとスピーディに講座制作ができます。

  • エアコンや扇風機の音に注意
  • 外部の騒音(車の音、工事音など)を避ける
  • 家族に撮影時間を伝えておく
  • スマートフォンをサイレントモードに

撮影時のコツと注意点

画面録画時の設定とコツ

動画の収録は必ず16:9にするようにしてください。

  • 1920×1080(フルHD)推奨
  • 録画範囲は必要な部分のみに限定
  • マウスカーソルの動きも録画に含める

実際に操作画面を見せながら解説する場合は、文字サイズや操作スピードに注意しましょう。

  • 通常よりもゆっくりと操作
  • 重要な部分では一時停止を入れる
  • クリック場所を明確に示す

操作画面録画時の注意点

余計な編集作業を減らすためにも、事前に対策できる部分は準備しておきましょう。

  • デスクトップを整理(不要なアイコンを隠す)
  • 通知機能をオフにする
  • 必要なソフトウェアを事前に起動
  • 適切な撮影時間と休憩のタイミング

よくある撮影の失敗パターン

失敗パターン1:音質を軽視して受講者離脱

問題: 「内容が良ければ音質は関係ない」と考えて、PCの内蔵マイクやイヤホンマイクで収録してしまう。

これは受講生がストレスを感じる原因になりますし、途中離脱や低評価の原因につながります。

必ずUSBマイクを用意して、収録テストを行なって音質をチェックするようにしましょう。

Udemyではテストビデオの提出も可能なので、心配であれば公式にチェックしてもらうことも可能です。

失敗パターン2:バラバラに撮影して一貫性がない

問題: 思いついた順番で撮影し、日をまたいで録画し、音質や話し方にバラつきが出る。

レクチャー間で音質や話し方の違いが出るので、受講生にとっては違和感の原因になります。

編集で誤魔化そうとしても手間が増えるだけなので、セクション単位でまとめて収録することを心がけましょう。

失敗パターン3:長時間撮影で疲れて品質低下

問題: 「一気に終わらせよう」として長時間連続で撮影し、後半で声や集中力が低下する。

逆に一気にやろうとして、話し方が無機質になりすぎたり、内容の質が下がるのであれば適切な休憩を入れましょう。

僕も長時間喋ってるとありがちですが、喉が痛くなってきたら一旦水を飲んで休憩するのをお勧めします。

失敗パターン4:準備不足でリテイクが多発

問題: 台本や資料の準備が不十分で、撮影中に頻繁に止まったり、やり直しが必要になる。

台本準備の時間を短縮したつもりが、準備不足で収録時間が長引いてしまうと、編集時間にまで影響してきます。

特に初めて講座制作にチャレンジする場合は、十分な事前準備をしておくに越したことはありません。

まとめ:効率的な撮影で質の高い講座を作る

効果的なオンライン講座の撮影は、適切な機材選びと効率的な進行方法が鍵となります。

最も重要なのは音質への投資です。1万円程度のUSBマイクがあれば、十分にプロフェッショナルな音質を実現できます。高額なカメラや照明機材よりも、音質を優先しましょう。

また、セクション単位でまとめて作業することで、一貫性のある高品質な講座を効率的に制作できます。
完璧を求めすぎずに、適度な休憩を取りながら進めることが長期的な成功につながります。

撮影が完了したら、次は編集作業です。

録画した素材を魅力的な講座に仕上げるための編集テクニックと、受講者にとって見やすい動画に仕上げる品質管理について詳しく解説していきます。

効率的な編集ワークフローを身につけて、プロ並みの講座を完成させましょう。

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