この記事はPodcastの書き起こしです
こんにちは、滝沢直人です。
5月も終盤に差し掛かってきました。あっという間ですね。
今月は「ビジネス、起業」をテーマにお話ししてきました。
1週目は「10年間ビジネスを続けてきて学んだこと」、2週目は「最初の起業で意識すべきこと」、そして先週は「ビジネスをスケールさせる方法」というテーマでお届けしました。
今回は「長く続くビジネスの作り方」というテーマでお話しします。
ビジネスを始めることも、軌道に乗せることも大変ですが、それを長く続けていくことはさらに難しいことです。
さっきずっと通っている美容院に行ってきたんですけど、そこのオーナーさんも僕と同じく事業を始めて10年目を迎えてらっしゃったので、あっという間だねぇなんて話をしてきました。
今日はその「長く続ける」ための具体的な方法を、僕自身の経験を交えながらお届けします。
特に「安定した収益源の確保」と「変化への対応」という2つの側面から、実践的なお話をしていきますので、ぜひ最後までお聞きください。
まずは安定した収益源の構築が重要
まず最初に、「安定した収益源の確保」についてお話しします。
これは本当に大事なポイントなんですが、多くの起業家やフリーランスが陥りがちなのが「売り切り型」のビジネスモデルだけに依存してしまうことです。
まぁそっちの方が手っ取り早く稼げるからそうしてしまう気持ちも分かるんですけどね。
例えば、僕自身も最初はコンテンツを「一回売って終わり」というビジネスモデルからスタートしました。
確かに売れると嬉しいんですけど、毎月ゼロからスタートする感覚で、非常にストレスが大きかったんです。
「今月はどれくらい売れるだろう?」「もし売れなかったらどうしよう?」みたいな不安を抱えながら仕事をしていた気がします。
そんな時に持続可能なビジネスの形について考えるようになりました。
たしか22〜23歳くらいの頃だったと思います。
何を変えたかっていうと、「売り切りのモデル」に「顧客との関係を継続的に築いていくモデル」を追加しただけです。
具体的に僕が取り入れたのが、「月額制のコンテンツ」とか「年間契約のコンサルティング」のように、毎月安定して収益が上がるモデルです。
コンテンツを一度購入してくれた方に対して、「コンサルティングプランの提案」だったり「継続的なサポートやコンテンツ更新が受けられるプラン」を提案したんです。
実際にやってみると、コンテンツを見ながら実践するだけではモチベーションが続かないとか、解決できない悩みや質問を持つ方が多く、予想以上に良い反響が多かったです。
こういったモデルを追加するだけで、毎月ゼロからスタートする感覚もなくなり、かなりゆとりを持って新しい施策に挑戦できるようになっていきました。
仕組み化、自動化で時間を作る
そしてもう一つ重要なのが「仕組みの構築」です。
これはデジタルコンテンツビジネスの大きな強みでもあります。
私がやったのは、顧客育成から販売までの過程をできるだけ自動化することでした。
具体的には:
- メールマーケティングの自動化:新規登録者に対して、価値のあるコンテンツを自動で送るシーケンスを構築
- セールスページの最適化:24時間365日、寝ている間も働いてくれるウェブページの作成
- アフィリエイトプログラムの導入:他の人にも紹介してもらえる仕組みの構築
こういった「仕組み」を作ることで、僕が直接作業をしていなくても収益が発生するようになりました。
ポイントは「一度きりの労力で繰り返し収益を生み出す方法」を常に考えることです。
例えば、同じ内容を1対1で教えるよりも、それを録画して多くの人に届ける方が効率的ですよね。
もちろん、最初は仕組みを作るのに時間がかかります。
でも、長期的に見れば、その投資は何倍にもなって返ってきます。
すごい分かりやすいケースで言うと、時間をかけて作ったYouTube動画がずっと集客し続けてくれたり、1か月かけて作ったオンライン講座が1年以上売れ続けてくれたり。
短期的な我慢が長期的な成功につながったんです。
「今日売れるか?」ではなく「将来も安定して売れる仕組みをどう作るか?」という視点でビジネスを考えてみてください。
時代やトレンドの変化は常に追う
次に、「変化への対応」についてお話しします。
特に近年はAIの急速な発展で変化のスピードが著しく速くなっています。
こうした変化に対応できないと、ビジネスの持続可能性は大きく下がってしまいます。
僕自身、生成AIの登場で、コンテンツ制作やマーケティングの方法が劇的に変わりました。
具体的には:
- ブログ記事の構成案をAIに作ってもらい、そこに自分の経験や知見を加える
- 講座のスライド素材の初稿をAIで作成し、時間を節約する
- アイディアとかコンセプトを練る時に壁打ちしたりですね
全体的な業務スピードが5倍くらい早くなった感覚がありますね。
そして空いた時間で、AIにはできない「自分にしか語れない経験談」とか「独自の視点からのアドバイス」といった自分にしかできないことに注力できるようになったんです。
実は僕の周りでも、AIの登場に対して大きく意見が分かれました。
人間らしさがないと売れないって人もいれば、AIだと思われたとしても量産することが大事だって友人もいます。
重要なのは、「変化を脅威ではなく、機会として捉える」という姿勢です。
新しい技術が登場したとき、「これで自分の仕事がなくなる」と考えるのではなく、「これを使って自分の仕事はどう進化できるか?」と考えることが大切です。
暗号通貨とかトークンもさらに浸透したら新たな変化が生まれると思います。
変化への対応に大切なのは「情報のアンテナを常に張っておくこと」と「小さく試してみること」です。
全てに対応する必要はありませんが、トレンドをしっかり把握し、自分のビジネスに関連しそうなものは積極的に試してみる姿勢が重要です。
はじめから長期視点を持つ
そして最後に、「長期視点を持つ重要性」についてお話しします。
ビジネスを長く続けるためには、目先の利益だけでなく、5年後、10年後を見据えた意思決定が必要です。
僕自身、大きな転機となった意思決定がありました。
それは「短期的な収益を犠牲にしても、自分のブランドを確立する」という選択です。
もう5年以上前になるんですけど、SNSに競合が溢れまくっていた頃に僕は動画100本以上の無料講座を作って、大量の見込み客を獲得したことがあります。
制作するのに2〜3か月かかった気がするんですけど、完成した瞬間に一気にライバルを抜いて、すごい価値提供してくれる人のポジションを確立して一人勝ちしてた時期があります。
こういう風に目先の利益を一旦捨てて、長期的に勝てる戦略、ライバルを一気に出し抜けるポジションって何かを考える癖って大事です。
ぜひ余裕がある時はそんな視点で取り組んでみてください。
まとめ
今日お話しした「長く続くビジネスの作り方」のポイントをまとめると:
1つ目は、「安定した収益源の確保」です。 一度きりの売り切りではなく、サブスクリプションモデルなど継続的な収益が得られる仕組みを作ること。そして、一度作ったら何度も収益を生み出す自動化の仕組みを構築することが重要でした。
2つ目は、「技術変化への対応」です。 特にAIなどの新技術を恐れず、積極的に取り入れること。変化を脅威ではなく機会と捉え、自分のビジネスをどう進化させられるかを常に考えることが大切です。
3つ目は、「長期視点を持つ重要性」です。 目先の利益だけでなく、5年後、10年後を見据えた意思決定をすること。短期的な損失を恐れず、長期的な信頼構築やブランド価値の向上を優先することが、結果的に大きなリターンをもたらします。
いずれも難しいことではなく、小さな一歩から始められます。
その一歩が積み重なることで、ビジネスの持続可能性は大きく変わってくるのです。
さて、今月は「ビジネス、起業」をテーマに、4週にわたってお話ししてきました。
今週で締めくくりの気分だったんですけど、カレンダー見たら5月は金曜日が5回あったみたいですね。
ということで、来週は「1年目の起業家に向けた話」をしようかなと思ってます。
今年挑戦を始めた人、挑戦中の方はぜひ楽しみにしていてください。
今回も最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
それでは、また来週お会いしましょう!